理系の理科選択(4) 物理と数学の親和性は高い

物理の学習が始まると違和感を覚える子も多いようです。

なんか、公式ばかり出てきて、それを覚えるだけ。 根拠も曖昧で変なかんじ。
”物理を解くために数学がある”なんて主張する人がいるって聞いたりするのになあ・・・ 変だな。

そんな言葉を聞くことも多いです。 でも、そう感じるのは当然です。

その時期では数学の学習が追いついていないのが普通で、数学が効果的に利用出来ないのです。

そして、理系に強い塾でも数学の微分積分の学習後に 本格的な物理の学習を設定するところ、追加で数学的な観点を足していったりするところが多いのは、その時期になってこそ威力を発揮できるようになる。

物理と数学の親和性の高さを利用することが狙いなのです。

物理の力学の単元で数学の微積、微分方程式が用いられたりするのは広く知られているところだと思います。

その他、ローレンツ力で外積や、交流のインピーダンスの計算で複素数平面が使われていたり、様々な場面で数学を用いる(内容は理解できなくても全然構いません) これ以外にも多岐にわたり数学を使うと言えば なんとなくでも概要がわかっていただけると思います。

数学の理解が物理の理解を助け、物理の理解が上がることで 学問としての興味、関心があがるという 相乗効果により、成績向上に繋がるのです。

こういう長期的な視点を把握してもらえれば、物理がお勧めな理由がわかっていただけるはずです。

注意点としては数学の学習がさほど進んでいない時は、後で納得できるようになると自分に言い聞かせながら頑張って学習することが大事だということです。